高機能自閉症(アスペルガー症候群)って?
ここからは、当時の生育暦の記述は参考程度に、現在のhikariの姿も交え、hikariの持つ障害の特性についてお話しながら就学までの思いを綴っていきます。
というのも、この年の5月に発達検査(PEP-R)をうけ、hikariの発達の特徴の具体的な数値、データを得たのですが、それは今も持ち続けている特性であって、その時だけの事柄ではないのです。
hikariの診断名は「広汎性発達障害高機能自閉症」というものでした。
知的障害を伴わない範囲での自閉症、アスペルガー症候群とも表現されます。
正確な記述についてはこちらをご参考ください
高機能自閉症・アスペルガー症候群についての書物はたくさんあります。
hikariが4、5歳のころに比べると、本当にたくさんの、わかりやすい、児童向けに書かれたものもたくさん出版されています。
発達と障害を考える本〈2〉ふしぎだね!?アスペルガー症候群(高機能自閉症)のおともだち 内山 登紀夫 (2006/03) ミネルヴァ書房 この商品の詳細を見る |
この本は児童向けに書かれているので、hikariも興味を持って読むことができます。
とてもわかりやすい言葉で書かれているので、この本を参考に書かせて頂きます。
高機能自閉症(アスペルガー症候群)は自閉症の中でも知的な遅れの目立たない自閉症です。
自閉症とは中枢神経系がうまく働かない、生まれつきのものといわれています。
自閉症の特徴として次の3つのことがあげられます。
①人と上手に付き合えない。
人と目を合わせて話ができなかったり、表情や身振り手振りで気持ちを伝えるのが苦手です。
また、自然に決まっているルールにしたがって遊ぶことが苦手で(そのルールがわからないんですよね~)同じ年齢の集団の中で遊ぶのが苦手です。
②コミュニケーションがうまくとれない
コミュニケーションの主たるものは言葉ですよね。
言葉の発達自体が遅れる、ということも見られますが、言葉を使うことはできても、その意味を正確にわかっていなかったり、いろいろな意味を持つ言葉をその場にあわせて使い分ける、ということが苦手なのです。
③想像力が乏しい・こだわりがある
ごっこ遊びが苦手だったり、こだわりという点では、同じビデオを何回も何回も繰り返し見て楽しめたり、決まった道順や、同じ順番で行動したりします。
…
では、知的な遅れの目立たない高機能自閉症(アスペルガー症候群)の特徴はどんなものがあるでしょう?
その、「知的な遅れの目だたない」ことが特徴のひとつです。
ぱっと見では自閉症とは見えない人もいます。
それどころか、自分が、あるいは自分の子どもが自閉症と気づかずにいることも多いのです。
しかし、社会的な不適応、というのは目立ってしまうので、周りの人から誤解されたり、失敗が積み重なって自信を持てなかったり、不登校になってしまうことも多いのです。
hikariは小学校5年生になった現在も、彼なりの発達をしつつ、依然こうした自閉的傾向を持ち続けています。
次からは、書物に書かれている高機能自閉症(アスペルガー症候群)と実際のhikariの特性を照らし合わせながら書いていきたいと思います。
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